もぞる春
春が近づきソワソワしてくる。冬はゆっくり、鳥を見たり冬芽を見たり、霜のおりた植物を楽しんでいたけれど、春以降は待ったなし。次々と草は生えて木の芽は出て花は咲いて実がなって。虫もどんどん増えてくる。マムシももう起きた。
やらなきゃいけない系のこともあるのだけれど、やりたいことが次々湧いてくる。それでも実際に手を付けられることは限られている。ひとつひとつ、やりたいことは大したことでないけれど、丁寧に取り組みたい。忘れっぽいから、苦手なメモも取ることにしよう。苦手な文章ももうちょっと書こう。ださいこともしよう。批判も受け入れよう。未熟も自覚しよう。
しばらくじーっとしていたので、春を言い訳にもぞもぞ動き出したい。
沖縄で見た白い実
ヤマビワソウ Rhynchotechum discolor (Maxim.) B.L.Burtt var. discolor
イワタバコ科ヤマビワソウ属ヤマビワソウ
字余り。
葉をちゃんと見なかったのと、手元の図鑑がカバーできていないので、たぶん。生育地としてはキレバヤマビワソウもあるようだけれど、それかどうか不明。もっというとヤマビワソウかどうかも自信ない。ピント甘いですが、どなたかわかる方、まちがっていたらご指摘ください。
ライチ的透明感のある、かわいらしい実でした。
もう1つは、蔓系。
シラタマカズラ Psychotria serpens L.
アカネ科ボチョウジ属。
イワヅタイ ・ワラベナカセという別名が牧野っち記載で紹介されている。沖縄での方言のワラビナケーサーも子どもたちを泣かせるやつという同じ意味らしい。しかしながらその理由が、前者牧野っちの方は食べても味がないからで、後者は、つるが弱く薪を縛ろうとしてもすぐに折れてしまうからとのこと。マチポーヤという別の方言名もあるけれど、意味は何でしょね。
参考:
屋比久壮実(2010)『おきなわフィールドブック1 沖縄の野山を楽しむ 植物の本 改訂』 アクアコーラル企画
要確認:
牧野富太郎(1961)『牧野 新日本植物圖鑑』図鑑の北隆館
ノボタン
実に半年ぶりの更新。(ややこしいですが「じつに」と読んでください)
沖縄某所にてノボタンと出会い、開花は見逃したものの、熟れ頃の実を見ることができた。
ノボタン Melastoma candidum
ノボタン科ノボタン属ノボタン。こういう早口言葉的なの好き。
壷状で下向きに垂れ下がる実。
熟れた実は不思議な裂け方をしている。外側は毛が多いので、中の種がついている赤いところだけ食べてみた。シャリシャリとした食感。気持ち、ほんのり甘い。ジューシーさや食べごたえは無し。
平行脈が特徴的。対生。
花がピンクで可愛らしいようなので、いつか見てみたい。
方言名では、「ハンケータブ」や「ミーファンカ」というらしい。
参考:
屋比久壮実(2010)『おきなわフィールドブック1 沖縄の野山を楽しむ 植物の本 改訂』 アクアコーラル企画
オオミズアオ
大都会の夜道に、まさかの出会い。
あなた、そんなとこでなにしてるの、どこから来たの。
問いかけたのか、問いかけられたのか。
大都会の木の実
淡路暮らしから大都会に訳あって出てきたため、更新が滞ってしまった。しかし、木の実センサーは日夜稼働し、都会の木の実をリストアップしている。(自分の中でだけ)。写真は代々木上原駅近くで見つけたエビヅル。
覚えている範囲で、代々木公園ではムベとミツバアケビが絡み合っていたし、
渋谷の近くにはやたらめったらとクサイチゴが生い茂る場所がある。
石神井公園には、モミジイチゴやカジイチゴがあった。同定できなかったキイチゴ属もいた。ヒメカジイチゴ?アキグミもナワシログミもあった。
近所の公園にはヤマモモがあって、道路を汚して嫌われていた。
通勤路に植えられているヤマボウシも、最近実をつけてきた。
めずらしかったのは、植栽で、セイヨウザイフリボクやブラックベリーが多いこと。
そして、ほとんど、ナワシロイチゴを見ない。ニガイチゴはたまにある。
庭木や公園に、シイの巨木を散見する。こっちには、マテバシイも多い。
いちばん多いのはイチョウだけれど。
あと、近所の家の生垣に、キカラスウリがわんさかあった。
大学に生えていたクワの実を、毎年ジャムにしているという人を見つけた。
東京で木の実がとれる場所をまとめたウェブサイトもある。
人は求めているのだなぁ、石器時代あたりから。
スズメガの幼虫を、桜並木の下で見つけたときは、いちばん元気出たなぁ
イモムシの排便
ゴールデンウィークの幕開けを予感させる、縁起の良い動画が撮影できました。
A scene of deficating caterpillar / イモムシのうんこシーン