鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

エビガライチゴ結実

ゴージャスな腺毛をまとうエビガライチゴが結実した。 まだまだ熟して赤くなりそうな気配。少し食べたら酸っぱかった。 花の形から、ナワシロイチゴに似ているかと思いきや、粒の大きさはクサイチゴに近い。 周辺でもこの一個体しか見つけられないので、来年…

ナワシロイチゴはじめました

ナワシロイチゴが見事に実っている。今シーズンの第一弾。まさにこれから始まろうという気概すら醸し出している。 この日は遠方からの客人があり、モミジイチゴもクサイチゴも終わってしまっている時期ゆえにキイチゴ属の紹介を諦めていた。それがどうだろう…

グミにビックリ

仕事でシュロの皮を取りに行った先で、地元のおじさんが差し入れに持ってきてくれたグミ。成長過程それぞれの色のグラデーションがきれい。ヤマモモとか、アキグミも同じような段階をふむ。リズムがあって、楽しそうで、酸っぱそうで甘そうで。 実の大きさか…

Rubus Street 2019

なんということだ。 何種類ものキイチゴ属に会える道、Rubus StreetがKeep Out状態だ。 4年前から通っているこの道も、いつの頃からか草刈りが入らなくなってしまったようである。 しかし、ここで退く選択肢など、無い。実際2mくらい進んで一回諦めて引き…

エビガライチゴの花

果実が見たかったがまだ花だった。 去年は、見に来たら蕾だった。 とはいえ花も、見るのは初めて。 ナワシロイチゴに似た閉鎖花。花期も似ている。 しかし、雑木認定されやすいのか、ほとんど切り倒されていた。 管理者の気持ちはわかる。トゲトゲで、妖怪チ…

ビロードイチゴ

京都の山中、道路沿いの林縁に今が旬のいちご。どう見ても、キイチゴ属のいちご。モミジイチゴの結実期は過ぎたようで、葉っぱはあれど実は見えない。そのすぐ横に、見慣れないいちごがたわわになっていた。 これまでご縁が無かった、お初のいちご。果実の表…

木の実を見つける、木の実で描く

ワークショップのおしごと。 手順はシンプルに、 1 木の実をさがしにお外へおさんぽ 2 木の実を持ち帰ってお絵描き もちろん、種も仕掛けもたくさんあるのだけど。 ものづくりは、どちらかというとついでで考えていた。やっぱりお外に出て木の実を愛でまく…

エビガライチゴの未熟果

モウセンゴケかと見紛うほどのヘアリーなボディ。ヘアリー?ノンノン、スパイキー?百聞は一見にしかずだが、一見は一触にしかずのはずだし、一触は一食にしかずなんじゃないかな。知らんけどな。

フジの実は爆発する

誰に頼まれて書いているわけでもないこちらのブログ。それでも3ヶ月以上も放置するとどこからか罪悪感が湧いてくる。罪悪感の泉が体内に存在するのだろう。 この数ヶ月の間、いいこともわるいこともあった。まぁ、それはそれ。これは、これ。木の実の実りの…

アイノコフユイチゴ

頼れる相棒が急に姿を消したのは8月のことだった。フィールドワーカーの所持率100%超えのTG-3はまだ発見されない。コンデジを持たない日々、私の記録力はガタ落ちしている。ガタ落ちがいつも通り林縁を歩いていると、足元に可愛い赤い実が。 「フユイチゴだ…

基本姿勢の確認、そして反省

「人がどのように自然と関わってきたのか」ということに興味がある。それは過去の事として捉えることにとどまらず、「人はどのように自然と関わっていくことができるのか」というもう一つの興味につながっている。やれ木の実を食べると言えば、「なぜこの時…

コウゾ属の

カジノキか、ヒメコウゾか、コウゾか、ちゃんと見てこなかった。ただ赤い実がなっているのが嬉しくて口に放り込んだ。ゾリゾリと歯ごたえる。イチジクの種を噛んでいるような感覚。そして、実をとりまく毛が、それはそれはもう、舌にまとわりつくというか、…

ミヤマウグイスカグラ

それは、啓示のように降りてきた。 久々の休日、電車で本を広げると、ミヤマウグイスカグラの花の写真が出てきた。馴染みがなかったため、春に「この花なんだろう?」と気になっていたそれであった。職場へ向かう途中、たしか、この花を見た。そう思って今朝…

Rubus Street Collection 2017

世界が注目していない、最新のキイチゴ属情報をお届けします。 Rubus Streetとは・・・ 淡路島北部、散歩中に偶然発見した、5種のRubus(キイチゴ属)が軒を連ねる道。 クサイチゴ Rubus hirsutus モミジイチゴ Rubus palmatus ナワシロイチゴ Rubus parvifol…

タンナサワフタギの住人

タンナサワフタギが美しい花を咲かせ始めた。 本日の気温は29度ほど。カメラを構えていても、じんわり汗が出てくる。それでも日差しはまだ真夏ほどの強さはなく、タンナサワフタギの白い花をふんわりと見せてくれていた。 昨日は咲いていなかった花がぽふぽ…

ショウジョウバカマの花の色

祇園精舎の鐘の声、みたいである。そんなことはよい。 今年、人生で初めてショウジョウバカマを見た。写真では見たことがあった。変な名前、変な形。しれっと林内にも草地にも生えていた。林縁系かと思いきや、がっつり太陽に照らされる法面に生えるなんて。…

カンサイタンポポの正面

まったく意図しないメルヘンな写真が撮れてしまった。 そんなつもりはなかった。 お世話になっているタンポポ博士に、タンポポの正面の写真の提供をお願いしたら、すべてこの角度だった。「え、これ、横…」とこちらは思ってしまったが、先生にとっては総苞外…

クサイチゴの花

膝下よりも低い位置で咲くこの花のために、足を止める人をほとんど見ない。じっくり見ても、ちらりと見ても端正な花。 近頃多く過ごしている場所がやや寒い地域なのもあり、淡路島より2週間ほど遅れての開花のもよう。職場を囲うの柵の内側、コントロールし…

もぞる春

春が近づきソワソワしてくる。冬はゆっくり、鳥を見たり冬芽を見たり、霜のおりた植物を楽しんでいたけれど、春以降は待ったなし。次々と草は生えて木の芽は出て花は咲いて実がなって。虫もどんどん増えてくる。マムシももう起きた。 やらなきゃいけない系の…

沖縄のキイチゴ属3種盛り

リュウキュウイチゴ Rubus grayanus オキナワバライチゴ (リュウキュウバライチゴ) Rubus okinawensis ホウロクイチゴ Rubus sieboldii 3月上旬、沖縄にてキイチゴ属3種の開花を見ることができた。 ホウロクイチゴ以外は初めて。いずれもキイチゴ属らしい…

沖縄で見た白い実

ヤマビワソウ Rhynchotechum discolor (Maxim.) B.L.Burtt var. discolor イワタバコ科ヤマビワソウ属ヤマビワソウ 字余り。 葉をちゃんと見なかったのと、手元の図鑑がカバーできていないので、たぶん。生育地としてはキレバヤマビワソウもあるようだけれど…

ノボタン

実に半年ぶりの更新。(ややこしいですが「じつに」と読んでください) 沖縄某所にてノボタンと出会い、開花は見逃したものの、熟れ頃の実を見ることができた。 ノボタン Melastoma candidum ノボタン科ノボタン属ノボタン。こういう早口言葉的なの好き。 壷状…

夏のつる三昧

エビヅル カエデドコロ コイケマ センニンソウ タンキリマメ ナツフジ ボタンヅル ヤマノイモ 8月15日、淡路島にて撮影

オオミズアオ

大都会の夜道に、まさかの出会い。 あなた、そんなとこでなにしてるの、どこから来たの。 問いかけたのか、問いかけられたのか。

大都会の木の実

淡路暮らしから大都会に訳あって出てきたため、更新が滞ってしまった。しかし、木の実センサーは日夜稼働し、都会の木の実をリストアップしている。(自分の中でだけ)。写真は代々木上原駅近くで見つけたエビヅル。 覚えている範囲で、代々木公園ではムベと…

イモムシの排便

ゴールデンウィークの幕開けを予感させる、縁起の良い動画が撮影できました。 A scene of deficating caterpillar / イモムシのうんこシーン

アキグミ満開

近くで見ても遠くで見ても、さわやかなアキグミの花が満開。独特な白銀の出で立ち。気になる香りはここからかな? 花は、白と薄い黄色と、混ざって咲く。なんで一色じゃないのだろ。 これでもかー!といった全面開花。これが全部赤い丸い実になると思うとワ…

ムベの花

過去にアケビ科を食草とするアケビコノハを育てて以降、アケビやムベを自然と発見してしまう体質となった。無意識に、目が探している。本日はまたRubus Streetへ、標本を取りに行った。道中、アケビ科センサーが自然発動。 アケビの花の丸みを帯びた様子と違…

ミツバアケビ

先日の投稿のRubus Streetで、大きなミツバアケビの個体を発見。今年のアケビは花つきが良すぎるんじゃないかと巷(半径5mくらい)でウワサされているが、例に漏れずミツバのアケビも花が豊富であった。 黒くクシュクシュっとした小さな雄花に、凛と世界に…

Rubus Street

昨年、散歩していた時に偶然見つけた、キイチゴ属が左右に数百メートル続く道。キイチゴ銀座と呼んだり、のいちごパラダイスと呼んだりもしたが、最終的にはグローバルな展開を視野に入れ‘Rubus Street’という名に落ち着いた。 ここでは5種類のキイチゴ属を見る…