鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

シマサルナシを求めて

相変わらず毎日アケビコノハの動きに一喜一憂している。が、心を鬼にして木の実のことを書く。嘘です、木の実大好きです。

マタタビマタタビ属、野生のキウイことシマサルナシが見られるという、淡路島の南へ向かう。


道中、フユイチゴと思われる葉っぱを見つける。先生が実がついている事を発見。フユイチゴなら結実はまだ早いはず。これはウワサのあの子じゃないか! 

f:id:Rubus_hirsutus:20150908220544j:plain

f:id:Rubus_hirsutus:20150908220519j:plain

持って帰って念のため同定したところ、やはりホウロクイチゴRubus sieboldiiのようだった。食べてみたが、特に感想はありません。そんな味。
あたりでは広い面積でこのホウロクイチゴの葉が度々見られた。鹿の食害がひどいエリアであったので、鹿が食べ残した結果かもしれない。茎には強めのトゲがあった。

 

また、このあたりはイヌビワFicus erectaも多く見られる。イヌビワが結実するために犠牲となる小さな命、イヌビワコバチの亡骸がもれなく入っていることを知ってもなお、旬の甘い果実をペロンといただいた。地元の人はこのイヌビワを“いたび”と呼んでいた。ホソバイヌビワFicus erecta var. erecta f. sieboldiiも特に区別はなく“いたび”だそう。ホソバの方は食べたがまずかった。時期の問題かもしれない。

f:id:Rubus_hirsutus:20150908220614j:plain

 

道に迷いながらも車で進んでいくと、視界の端に丸い物が見えたような気がした!

ゆっくりケアフリー戻りながら見ていると、

 

f:id:Rubus_hirsutus:20150908220638j:plain

ありました。シマサルナシActinidia rufaの実は樹上にぶらんとぶら下がっていた。まわりに結構な数が見えた。ただ、遠くて手は届きそうにない。


また来る。また来るから、そこでぶらぶら待っていて-

 

 

f:id:Rubus_hirsutus:20150908221135j:plain

安定のアケビさんはまだゆっくり準備中