シマサルナシを求めて
相変わらず毎日アケビコノハの動きに一喜一憂している。が、心を鬼にして木の実のことを書く。嘘です、木の実大好きです。
マタタビ科マタタビ属、野生のキウイことシマサルナシが見られるという、淡路島の南へ向かう。
道中、フユイチゴと思われる葉っぱを見つける。先生が実がついている事を発見。フユイチゴなら結実はまだ早いはず。これはウワサのあの子じゃないか!
持って帰って念のため同定したところ、やはりホウロクイチゴRubus sieboldiiのようだった。食べてみたが、特に感想はありません。そんな味。
あたりでは広い面積でこのホウロクイチゴの葉が度々見られた。鹿の食害がひどいエリアであったので、鹿が食べ残した結果かもしれない。茎には強めのトゲがあった。
また、このあたりはイヌビワFicus erectaも多く見られる。イヌビワが結実するために犠牲となる小さな命、イヌビワコバチの亡骸がもれなく入っていることを知ってもなお、旬の甘い果実をペロンといただいた。地元の人はこのイヌビワを“いたび”と呼んでいた。ホソバイヌビワFicus erecta var. erecta f. sieboldiiも特に区別はなく“いたび”だそう。ホソバの方は食べたがまずかった。時期の問題かもしれない。
道に迷いながらも車で進んでいくと、視界の端に丸い物が見えたような気がした!
ゆっくりケアフリー戻りながら見ていると、
ありました。シマサルナシActinidia rufaの実は樹上にぶらんとぶら下がっていた。まわりに結構な数が見えた。ただ、遠くて手は届きそうにない。
また来る。また来るから、そこでぶらぶら待っていて-
安定のアケビさんはまだゆっくり準備中