フユイチゴ
しいの実が終わってしまった初冬以降、木の実不足のやるせなさを吹き飛ばす冬の最強キイチゴ属。その名はフユイチゴ Rubus buergeri 待っていたのです。北風ピープー吹く中待ち続けていたのです。
花の頃を見逃してしまったが、図鑑で見ると白くて愛らしい、バラ科らしいお顔をしていた。咲いていた頃はさぞ華やかな林床だったろうと想像する。葉腋や枝先に集合果を実らせて、葉っぱの補色となる赤をキラキラさせている。
ひんやり冷たくあまずっぱい。キイチゴ属の中では上位にランクインするおいしさ(当社調べ)
周囲に見えるはシダ・ムベ・スミレ、はこべもたくさんあったような。湿った感じの林床に生えていた気がするが、雨の後だったからそう見えただけかもしれない。どこの林縁にでもありそうなのに、なかなか見つけられなかった。まだ生育環境の特徴をとらえきれていない。
フユイチゴがあるだけで、冬をちょっと好きになれる。
詩的な事を言ってみたかっただけで、冬はやっぱり苦手だな。
2016.1.8追記
葉っぱの形状から、ミヤマフユイチゴではないかとのご意見をいただく。葉の裏の毛の量を鑑みると、ミヤマフユイチゴにしては毛が多い。フユイチゴとミヤマフユイチゴの交雑種、アイノコイチゴとしておく。(アイノコフユイチゴは淡路島の植物誌に記載有)