鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

ハニーハント

思い出してみると、ハニークラブに所属していた。そういえば、巣箱を設置した。ということで本日は蜂蜜をとることになった。
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設置した巣箱の構造が間違っていたために、独特な巣の形に。スペインにありそうな建築物との評。
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できたてのハニカムが美しい。
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住処を破壊され、子どもたちを奪われ、蜂にとっては散々な1日。ブンブンブン、蜂が飛ぶ。そのブンブンという羽音は子どもの頃に想像した音ではなかった。

ペロリと舐めた蜂蜜は爽やかな味がした。

木の実は上に、草は下に

木の実は順調に色づき始めている。今日はバッテリーの入った一眼レフを持っていたので、草を撮影することができた。

 

サジガンクビソウCarpesium glossophyllum 何にも似ていない独特な形が美しい。

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キンエノコロSetaria glauca もしくは コツブキンエノコロSetaria pallide-fusca 次にここへ行った時は実物を持って帰ってこよう。

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ツリガネニンジンAdenophora triphylla var. japonica 今回は引きから。可憐なサイズ感。

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ベニバナチチコグサGamochaeta purpurea 結実のホサホサとその下の薄紅色がいとveryをかし。

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ヒナギキョウWahlenbergia marginata が一輪だけ瑞々しく咲いていた。

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秋の入り口の色はちょっと控えめ。

シマサルナシを求めて

相変わらず毎日アケビコノハの動きに一喜一憂している。が、心を鬼にして木の実のことを書く。嘘です、木の実大好きです。

マタタビマタタビ属、野生のキウイことシマサルナシが見られるという、淡路島の南へ向かう。


道中、フユイチゴと思われる葉っぱを見つける。先生が実がついている事を発見。フユイチゴなら結実はまだ早いはず。これはウワサのあの子じゃないか! 

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持って帰って念のため同定したところ、やはりホウロクイチゴRubus sieboldiiのようだった。食べてみたが、特に感想はありません。そんな味。
あたりでは広い面積でこのホウロクイチゴの葉が度々見られた。鹿の食害がひどいエリアであったので、鹿が食べ残した結果かもしれない。茎には強めのトゲがあった。

 

また、このあたりはイヌビワFicus erectaも多く見られる。イヌビワが結実するために犠牲となる小さな命、イヌビワコバチの亡骸がもれなく入っていることを知ってもなお、旬の甘い果実をペロンといただいた。地元の人はこのイヌビワを“いたび”と呼んでいた。ホソバイヌビワFicus erecta var. erecta f. sieboldiiも特に区別はなく“いたび”だそう。ホソバの方は食べたがまずかった。時期の問題かもしれない。

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道に迷いながらも車で進んでいくと、視界の端に丸い物が見えたような気がした!

ゆっくりケアフリー戻りながら見ていると、

 

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ありました。シマサルナシActinidia rufaの実は樹上にぶらんとぶら下がっていた。まわりに結構な数が見えた。ただ、遠くて手は届きそうにない。


また来る。また来るから、そこでぶらぶら待っていて-

 

 

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安定のアケビさんはまだゆっくり準備中

野を歩けば木の実に出会う -九月

木の実活動のブログのはずが、イモムシばかりではないかとご指摘をいただく。まったくおっしゃる通りである。本日は美しいイラガを発見したが、ギリギリの自制心でしぶしぶ木の実について書いていこうと思う。嘘です、しぶしぶではありません。

シャシャンボとメギとイヌビワの個体を探しに野へ出ようと思い立つが、なじみがないので先生にご同行をお願いした。ひとまずシャシャンボが確実にあるところまで行ってみようと足を運ぶ。

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はじめに出会ったのはコマユミ。未熟果がおもしろシェイプ。このまま我が道を突き進んでほしい。

ナツハゼもずいぶん熟してきている。繊細な木彫り細工に漆をほどこしたような形であった。

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食べてみたらちょっと酸っぱかった。たくさん収穫できそうだったので、もう少ししてからまた来たい。

ふと田んぼのよけを見ると、ミズオオバコが点々と、空を仰いで花を開いていた。

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全反射で水面に映り込む姿にテンションが上がる。撮影しようと構えた一眼レフにバッテリーが入っていないことにテンションを下げる。


足下にはシバグリがころころ。

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ようやくシャシャンボの結実を確認した。まだ青いが、見つかって良かった。二週間後くらいだろうか。どうだろうか。気が抜けない。

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かつて整髪に用いたというサネカズラの実も発見。

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ハゼは和蝋燭の原料と教わる。

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ネズの実が高いところにあって写真も撮れなかった。ジンの香りをまた嗅ぎたい。

 

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帰り道にツリガネニンジンの釣り鐘具合を指さし確認。イヌビワとメギのことをすっかり忘れて。

アケビコノハ成長中

ペットボトルをお家にして、アケビコノハちゃんを飼育。アケビの葉っぱを手に入れなくてはと日々のプレッシャーがすごい。「あ、あ、あけ、あけび…」とうなされて目覚める毎日である。
出会った頃より、体長は3倍ほどになった。一度脱皮した痕跡は発見したが、またなさるのか。

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アケビコノハ

念ずれば叶いすぎるもので、ついにアケビコノハと出会うことができた。実物は別格だ。そもそも実物を見たことがないのにあこがれだけでフィギュアが欲しくなっていた。本末転倒であった。

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目に見える場所ばかりに注目していたが、黒い体に散らばるウミホタルのような青い点が美しい。アケビを食べているところも小憎い。

イモコレ

世の中がイモムシに注目している気がずっとしている。海洋堂のガチャガチャ、イモムシストラップコレクション2はまさに世相を反映しての“2”だろう。我らがアイドル、シャチホコガを得んとすべく100円硬貨を3枚投入。コロンと出てきたのはセスジスズメであった。

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これもまた当たりである。もはやハズレのない挑戦。同行者がトライしたところ、ふたつめののセスジスズメと、次いでシャチホコガが出た。大きさも色も形も、満足度が高い。わたしの物ではないが、師匠にプレゼントすることに話がまとまった。

 

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今年6月の投稿、 シャチホコガ - み の写真とぜひ見比べていただきたい。

テクスチャまではさすがに再現できないが、シャチホコガに出会えたときのあの胸の高鳴りは追体験ができそうな仕上がりである。

 

イモコレ1にあったアケビコノハが欲しすぎる。