鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

2017-01-01から1年間の記事一覧

アイノコフユイチゴ

頼れる相棒が急に姿を消したのは8月のことだった。フィールドワーカーの所持率100%超えのTG-3はまだ発見されない。コンデジを持たない日々、私の記録力はガタ落ちしている。ガタ落ちがいつも通り林縁を歩いていると、足元に可愛い赤い実が。 「フユイチゴだ…

基本姿勢の確認、そして反省

「人がどのように自然と関わってきたのか」ということに興味がある。それは過去の事として捉えることにとどまらず、「人はどのように自然と関わっていくことができるのか」というもう一つの興味につながっている。やれ木の実を食べると言えば、「なぜこの時…

コウゾ属の

カジノキか、ヒメコウゾか、コウゾか、ちゃんと見てこなかった。ただ赤い実がなっているのが嬉しくて口に放り込んだ。ゾリゾリと歯ごたえる。イチジクの種を噛んでいるような感覚。そして、実をとりまく毛が、それはそれはもう、舌にまとわりつくというか、…

ミヤマウグイスカグラ

それは、啓示のように降りてきた。 久々の休日、電車で本を広げると、ミヤマウグイスカグラの花の写真が出てきた。馴染みがなかったため、春に「この花なんだろう?」と気になっていたそれであった。職場へ向かう途中、たしか、この花を見た。そう思って今朝…

Rubus Street Collection 2017

世界が注目していない、最新のキイチゴ属情報をお届けします。 Rubus Streetとは・・・ 淡路島北部、散歩中に偶然発見した、5種のRubus(キイチゴ属)が軒を連ねる道。 クサイチゴ Rubus hirsutus モミジイチゴ Rubus palmatus ナワシロイチゴ Rubus parvifol…

タンナサワフタギの住人

タンナサワフタギが美しい花を咲かせ始めた。 本日の気温は29度ほど。カメラを構えていても、じんわり汗が出てくる。それでも日差しはまだ真夏ほどの強さはなく、タンナサワフタギの白い花をふんわりと見せてくれていた。 昨日は咲いていなかった花がぽふぽ…

ショウジョウバカマの花の色

祇園精舎の鐘の声、みたいである。そんなことはよい。 今年、人生で初めてショウジョウバカマを見た。写真では見たことがあった。変な名前、変な形。しれっと林内にも草地にも生えていた。林縁系かと思いきや、がっつり太陽に照らされる法面に生えるなんて。…

カンサイタンポポの正面

まったく意図しないメルヘンな写真が撮れてしまった。 そんなつもりはなかった。 お世話になっているタンポポ博士に、タンポポの正面の写真の提供をお願いしたら、すべてこの角度だった。「え、これ、横…」とこちらは思ってしまったが、先生にとっては総苞外…

クサイチゴの花

膝下よりも低い位置で咲くこの花のために、足を止める人をほとんど見ない。じっくり見ても、ちらりと見ても端正な花。 近頃多く過ごしている場所がやや寒い地域なのもあり、淡路島より2週間ほど遅れての開花のもよう。職場を囲うの柵の内側、コントロールし…

もぞる春

春が近づきソワソワしてくる。冬はゆっくり、鳥を見たり冬芽を見たり、霜のおりた植物を楽しんでいたけれど、春以降は待ったなし。次々と草は生えて木の芽は出て花は咲いて実がなって。虫もどんどん増えてくる。マムシももう起きた。 やらなきゃいけない系の…

沖縄のキイチゴ属3種盛り

リュウキュウイチゴ Rubus grayanus オキナワバライチゴ (リュウキュウバライチゴ) Rubus okinawensis ホウロクイチゴ Rubus sieboldii 3月上旬、沖縄にてキイチゴ属3種の開花を見ることができた。 ホウロクイチゴ以外は初めて。いずれもキイチゴ属らしい…

沖縄で見た白い実

ヤマビワソウ Rhynchotechum discolor (Maxim.) B.L.Burtt var. discolor イワタバコ科ヤマビワソウ属ヤマビワソウ 字余り。 葉をちゃんと見なかったのと、手元の図鑑がカバーできていないので、たぶん。生育地としてはキレバヤマビワソウもあるようだけれど…

ノボタン

実に半年ぶりの更新。(ややこしいですが「じつに」と読んでください) 沖縄某所にてノボタンと出会い、開花は見逃したものの、熟れ頃の実を見ることができた。 ノボタン Melastoma candidum ノボタン科ノボタン属ノボタン。こういう早口言葉的なの好き。 壷状…