アイノコフユイチゴ
頼れる相棒が急に姿を消したのは8月のことだった。フィールドワーカーの所持率100%超えのTG-3はまだ発見されない。コンデジを持たない日々、私の記録力はガタ落ちしている。ガタ落ちがいつも通り林縁を歩いていると、足元に可愛い赤い実が。
「フユイチゴだ!」
「いやまてよ、葉っぱの先が尖っている」
「ミヤマフユイチゴか・・・」
しかしミヤマフユイチゴの額は無毛という。
今年もアイノコフユイチゴとして良いだろうか。
前に見つけたのは12月半ばを過ぎていた頃。10月末から結実なさるとは結構お早い。フユを名乗るには早計ではないか。まだ実りはじめという気配ではあったが。
みずみずしく、上品な甘み。
冬の訪れを知らせるイチゴさんである。
(写真は携帯カメラにて撮影)