鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

つばきのたね

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つばきの種で笛を作っていたと子ども時代の話を語ってくれた人に作り方を習うべく見つけては拾っている。あまり小さいのは向かないそうで、大きいのを探して回る。コンクリートですりつけて穴を開けて、そこから錐で中をほじくりだしてみると、錐が油でべとべとになるくらいたくさんの油を含んでいた。これがうわさの椿油!笛はさておき油に夢中になり、中身を取り出しては砕いて、錐の柄で押しつけて絞り出すと、それはそれは豊潤に油が出てくる出てくる出てくる。おかげで錐の柄はしっとりと油を含み色が変わり、木机も潤い、余った油は髪や手に塗って自分も潤った。

 

中身はマロングラッセのように美味しそうな見かけでも、食べるとえぐみがすごいそう。ちょっとだけかじったら全然味がしなかったが、がっつりかじった師匠は顔をゆがめて苦しんでおられた。

フユイチゴ

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しいの実が終わってしまった初冬以降、木の実不足のやるせなさを吹き飛ばす冬の最強キイチゴ属。その名はフユイチゴ Rubus buergeri  待っていたのです。北風ピープー吹く中待ち続けていたのです。

 

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花の頃を見逃してしまったが、図鑑で見ると白くて愛らしい、バラ科らしいお顔をしていた。咲いていた頃はさぞ華やかな林床だったろうと想像する。葉腋や枝先に集合果を実らせて、葉っぱの補色となる赤をキラキラさせている。

ひんやり冷たくあまずっぱい。キイチゴ属の中では上位にランクインするおいしさ(当社調べ)

 

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周囲に見えるはシダ・ムベ・スミレ、はこべもたくさんあったような。湿った感じの林床に生えていた気がするが、雨の後だったからそう見えただけかもしれない。どこの林縁にでもありそうなのに、なかなか見つけられなかった。まだ生育環境の特徴をとらえきれていない。

 

 

フユイチゴがあるだけで、冬をちょっと好きになれる。

 

詩的な事を言ってみたかっただけで、冬はやっぱり苦手だな。

 

2016.1.8追記

葉っぱの形状から、ミヤマフユイチゴではないかとのご意見をいただく。葉の裏の毛の量を鑑みると、ミヤマフユイチゴにしては毛が多い。フユイチゴとミヤマフユイチゴの交雑種、アイノコイチゴとしておく。(アイノコフユイチゴは淡路島の植物誌に記載有)

アケビコノハ来る

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いきもにあでアケビコノハの缶バッジを購入して楽しくなっていたところ、建物の中を歩いていると壁に何かがいた。他の何でもない、見間違うことのない、それはアケビコノハそのものであった。

 

今年一緒に過ごしていたアケビコノハ・スーザンの兄弟だろうか。甥っ子か姪っ子かもしれない。スーザンは片方の触覚が短かったけれど、この子はすっとまっすぐ。スーザンは口がちゃんと閉められなかったけれど、この子は口吻をすべて中にしまっている。凛とした姿。

 

アケビコノハに会えて、とってもとっても嬉しい。見ればみるほど美しい。主脈に見える線だけでなく、よく見ると黒い点線が何本か入っている。カビのように緑色になった部分や、食われたように欠けた部分。擬態の完成度が高すぎる。

スズメが冬にポフポフになるように、前脚もフサフサが増したり、減ったりする。頭の毛もフッサフサ。越冬するのに必要な防寒具なのだろうか。

 

スーザンの思い出がよみがえる。

後で山に返してあげよう。また会えると嬉しいなぁ。

 

↓ いきもにあで購入したアケビコノハの缶バッジ

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初冬の色々

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スズメウリが白くなるころには葉っぱはほとんどなくなって、重力に全体が委ねられ、だらんだらんと垂れ下がる。

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初冬の白玉暖簾はスイカ味。

 

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林縁を彩るムラサキ色の実 ムラサキシキブかヤブムラサキか 遠くて見えず 

グレープ味のチューインガムさながらおいしそう。しかしおいしくはない。

 

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遠くからでも真っ赤に見えるゴンズイの実。鋸歯からして力強い印象。

 

 

シマサルナシ

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シマサルナシを近くで見られる場所を、知っていそうな人にたずねたら、ものすごいポイントに連れていってくれた。滝のように実るシマサルナシに、感嘆をあげる。

 

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場所を教えてくれた地元の方が、見事な高枝切りばさみさばきで、ひょいひょいと切って取ってくれた。こんなたくさんの実がどさっとつくとは…

 

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断面は期待通りのキウイ!キウイキウイキウイ!!! まだ熟しておらず、酸っぱい。一方で熟しすぎたシワシワ・ブヨブヨの実は、割ると中でシマサルナシ酒となっていて、アルコールのにおいをぷんぷん漂わせた。樹上発酵とはロックである。

 

追熟させて、おいしくいただきたい。もしくは一ヶ月後くらいにもう一度採りに行って食べたい。木の実心が踊る初冬。

シャシャンボ

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9月にはまだ緑色をしていたシャシャンボが、じわじわと色をつけてきた。ヒサカキとサカキの間のような佇まい。葉っぱの裏を触ると、浮き出る葉脈を指で確認できることを教わった。

 

“小小ん坊” とか “子子ん坊”

 

と書くらしい。小さい木の実がたくさんつく様子から言われているだとか。

そろそろ食べてみたい。

 

エノキの実

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食べ応え、なし。瑞々しさ、なし。粉っぽくて、ちょっと汚れた感じもするエノキの実。

 

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ほんのり甘い。地味。

しいの実


木の実の代表格、しいの実の季節がやってきてしまった。しかし今年は去年に比べると周辺での実のつきが良くない。あたりを具に観察しながら歩いていると、比較的多く結実している個体を見つけた。
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まんまるとしているところがスダジイというよりはツブラジイ的。

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木の実を拾う幸せ。生でもおいしいが、ほうろくで炒っても食べる予定。

エビヅル帝国

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お待ちかね、秋の木の実界のファンタジスタことエビヅルが整っています。エビヅル師匠の嗅覚に頼り、林縁を散策すると、西日に照らされたそれが。

 

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場所を変えると、ふっさぁと覆い被さった大量のエビヅルを発見。それはもう、帝国と表現して差し支えない風景でありました。

 

食べると、舌がムラサキ色になるエビヅル。元気が無い人が食べると、ただ具合が悪そうに見えるだけなので要注意。