鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

街のカジイチゴ

淡路島での調査でも、カジイチゴは度々人家の庭先に植えられているのを目撃した。今回は、大阪の中心部に近い場所で確認。 昨年は見逃してしまったカジイチゴの花。バラ科の風格を備えている。 淡路島では山に生えているものを移植してきたという話を聞いた…

ナガバモミジイチゴの花

キイチゴ属の中でもティッシュ感が強いナガバモミジイチゴ。鼻水拭きたくなっちゃうね。3月28日撮影。淡路市にて。

なにをお花見

お花見といえばソメイヨシノでしょうけれど、なにを見るかは自由である。 アケビも満開。 ヤブツバキも満開。 樹木界のヒール役、シキミだって絶賛開花中。 クサイチゴも、ナガバモミジイチゴも開花中。 でも、みんなの結実期はちょっとずれる。

アケビの花見

桜を見に公園に出たら、アケビの花が咲いていた。花は食べられるらしい。わんさかついていたから、今年は1度試してみたい。ナワシログミも、大きくなっていたけれど、まだあと一息。兵庫県にて。

ヒサカキの花のにおい

この花のにおいを何に例えよう わたしは、“たくあん” だと思います いかがでしょうか

しわしわ

放置していた木の実4つ。左上 ナシ左下 ムベ右上 シマサルナシ右下 アオテンナンショウ(のはず)これら4つは、腐ることなくしわっしわ腐ったのは、2つに割ったキカラスウリ割らなかったものはしわっしわにカビが生えたのはツブラジイ変化もいろいろ

ポスター発表

生態学会のポスター発表で、たくさんの方に研究を聞いてもらうことができ、またたくさんのアドバイスやコメントをいただいた。暗中模索にただただできることを進めてきた今回の研究が、多くの方に楽しんでもらえたこと、学会という場で評価していただけたこ…

木の実カレンダー

木の実論文が仕上がり、発表も終え、淡路での木の実生活が終わろうとしている。はずなのに終わらない。学会でのポスター発表の準備は、まったく不十分である。バタバタしすぎて一ヶ月も沈黙してしまった。次年度はもっと木の実をがんばりたい。 淡路島のこど…

マシンが叫ぶ

木の実論文にかかりきりで、木の実を探しに外へ出ることもない日々。しかし近くを見渡せばアカネ科のあの子がいた。 師匠が拾ってきたマシンが唸り、美味しい木の実汁がプスプスと注がれる。 いろんな淹れ方を試して、あなた好みの木の実汁をお楽しみいただ…

キカラスウリ

キカラスウリの実が国道沿いにたわわになっていた。数えると50個越え! 鉄線に音符のようにぶらんぶらんしていた。 食べ頃のものを持って帰って割る。種の周りが甘く、メロンのような、熟した柿のような味。 ただし、ハズレをひくと、とんでもない目にあう…

つばきのたね

つばきの種で笛を作っていたと子ども時代の話を語ってくれた人に作り方を習うべく見つけては拾っている。あまり小さいのは向かないそうで、大きいのを探して回る。コンクリートですりつけて穴を開けて、そこから錐で中をほじくりだしてみると、錐が油でべと…

フユイチゴ

しいの実が終わってしまった初冬以降、木の実不足のやるせなさを吹き飛ばす冬の最強キイチゴ属。その名はフユイチゴ Rubus buergeri 待っていたのです。北風ピープー吹く中待ち続けていたのです。 花の頃を見逃してしまったが、図鑑で見ると白くて愛らしい、…

アケビコノハ来る

いきもにあでアケビコノハの缶バッジを購入して楽しくなっていたところ、建物の中を歩いていると壁に何かがいた。他の何でもない、見間違うことのない、それはアケビコノハそのものであった。 今年一緒に過ごしていたアケビコノハ・スーザンの兄弟だろうか。…

初冬の色々

スズメウリが白くなるころには葉っぱはほとんどなくなって、重力に全体が委ねられ、だらんだらんと垂れ下がる。 初冬の白玉暖簾はスイカ味。 林縁を彩るムラサキ色の実 ムラサキシキブかヤブムラサキか 遠くて見えず グレープ味のチューインガムさながらおい…

シマサルナシ

シマサルナシを近くで見られる場所を、知っていそうな人にたずねたら、ものすごいポイントに連れていってくれた。滝のように実るシマサルナシに、感嘆をあげる。 場所を教えてくれた地元の方が、見事な高枝切りばさみさばきで、ひょいひょいと切って取ってく…

シャシャンボ

9月にはまだ緑色をしていたシャシャンボが、じわじわと色をつけてきた。ヒサカキとサカキの間のような佇まい。葉っぱの裏を触ると、浮き出る葉脈を指で確認できることを教わった。 “小小ん坊” とか “子子ん坊” と書くらしい。小さい木の実がたくさんつく様…

エノキの実

食べ応え、なし。瑞々しさ、なし。粉っぽくて、ちょっと汚れた感じもするエノキの実。 ほんのり甘い。地味。

コウヤボウキ

林縁の萌えがここに

しいの実

木の実の代表格、しいの実の季節がやってきてしまった。しかし今年は去年に比べると周辺での実のつきが良くない。あたりを具に観察しながら歩いていると、比較的多く結実している個体を見つけた。まんまるとしているところがスダジイというよりはツブラジイ…

エビヅル帝国

お待ちかね、秋の木の実界のファンタジスタことエビヅルが整っています。エビヅル師匠の嗅覚に頼り、林縁を散策すると、西日に照らされたそれが。 場所を変えると、ふっさぁと覆い被さった大量のエビヅルを発見。それはもう、帝国と表現して差し支えない風…

アキグミ漬け

アキグミが、それはそれはもうたわわすぎていたので、欲に任せて収穫。収穫したものの、どうしたらいいかわからず、なんとなくハチミツに漬けてみた。 どうしよう。

どんぐりLサイズ

もけもけとした順に、カシワ・クヌギ・ミズナラ。 大分県九重にて。

アケビを買う

植生学会で高知に行く。日曜の朝市で木の実調査。アケビが売られているというウワサを聞くも、なかなか見当たらず、朝7時ごろの時点で見つけたのは2店舗のみ。 おばちゃんが段ボールいっぱいにつまったアケビを並べていく。育てているのかと聞くと、ブドウ…

砥峰高原

そのもの蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし 古き伝説に従い、青いパーカーを着て降りたつ。長年夢見た一面のススキ野原。 リンドウ ウメバチソウ アキノウナギツカミ センブリ ヒヨドリバナの仲間 オトギリソウ 等、多様な草本類も楽しい。 ほんでこれは…

秋を歩けば

アキグミが熟れ熟れであるなら、今は秋。もう渋みもあまり残っていない。 アキグミの実がピークを迎えるころ、ナワシログミの花が咲く。グミのリレー。 手の届かないところに大量のアケビ。パカーンと開いてもう食べごろではなさそう。誰が食べるのだろう。…

スーザンが死んだ

※3000字越えの長文です。 アケビコノハを8月に拾ってきてから、約7週間が過ぎた。2齢か3齢か、小さかったアケビコノハは毎日たくさんのアケビの葉をむしゃむしゃと食べ、コロコロの糞をたくさん落として、みるみるうちに大きくなった。脱皮の瞬間は見逃し…

石の寝屋緑地

天気が良すぎる日はソワソワする。早起きをしていそうな友人に声をかけ、以前田んぼの調査へついて行った石の寝屋緑地へ向かう。 到着後一番に心躍らせてくれたのはスズメウリNeoachmandra japonica。五線譜に音符が飛び交うようなたくさんの実り。たわわわ…

ハニーハント

思い出してみると、ハニークラブに所属していた。そういえば、巣箱を設置した。ということで本日は蜂蜜をとることになった。設置した巣箱の構造が間違っていたために、独特な巣の形に。スペインにありそうな建築物との評。できたてのハニカムが美しい。住処…

アキグミ色づく

まばらに色づき始めるアキグミ。外国のお菓子のグミみたい。 小ぶりで可愛い。食べると渋い。しぶかわいい。

木の実は上に、草は下に

木の実は順調に色づき始めている。今日はバッテリーの入った一眼レフを持っていたので、草を撮影することができた。 サジガンクビソウCarpesium glossophyllum 何にも似ていない独特な形が美しい。 キンエノコロSetaria glauca もしくは コツブキンエノコロS…