鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

アケビコノハ来る

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いきもにあでアケビコノハの缶バッジを購入して楽しくなっていたところ、建物の中を歩いていると壁に何かがいた。他の何でもない、見間違うことのない、それはアケビコノハそのものであった。

 

今年一緒に過ごしていたアケビコノハ・スーザンの兄弟だろうか。甥っ子か姪っ子かもしれない。スーザンは片方の触覚が短かったけれど、この子はすっとまっすぐ。スーザンは口がちゃんと閉められなかったけれど、この子は口吻をすべて中にしまっている。凛とした姿。

 

アケビコノハに会えて、とってもとっても嬉しい。見ればみるほど美しい。主脈に見える線だけでなく、よく見ると黒い点線が何本か入っている。カビのように緑色になった部分や、食われたように欠けた部分。擬態の完成度が高すぎる。

スズメが冬にポフポフになるように、前脚もフサフサが増したり、減ったりする。頭の毛もフッサフサ。越冬するのに必要な防寒具なのだろうか。

 

スーザンの思い出がよみがえる。

後で山に返してあげよう。また会えると嬉しいなぁ。

 

↓ いきもにあで購入したアケビコノハの缶バッジ

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初冬の色々

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スズメウリが白くなるころには葉っぱはほとんどなくなって、重力に全体が委ねられ、だらんだらんと垂れ下がる。

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初冬の白玉暖簾はスイカ味。

 

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林縁を彩るムラサキ色の実 ムラサキシキブかヤブムラサキか 遠くて見えず 

グレープ味のチューインガムさながらおいしそう。しかしおいしくはない。

 

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遠くからでも真っ赤に見えるゴンズイの実。鋸歯からして力強い印象。

 

 

シマサルナシ

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シマサルナシを近くで見られる場所を、知っていそうな人にたずねたら、ものすごいポイントに連れていってくれた。滝のように実るシマサルナシに、感嘆をあげる。

 

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場所を教えてくれた地元の方が、見事な高枝切りばさみさばきで、ひょいひょいと切って取ってくれた。こんなたくさんの実がどさっとつくとは…

 

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断面は期待通りのキウイ!キウイキウイキウイ!!! まだ熟しておらず、酸っぱい。一方で熟しすぎたシワシワ・ブヨブヨの実は、割ると中でシマサルナシ酒となっていて、アルコールのにおいをぷんぷん漂わせた。樹上発酵とはロックである。

 

追熟させて、おいしくいただきたい。もしくは一ヶ月後くらいにもう一度採りに行って食べたい。木の実心が踊る初冬。

シャシャンボ

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9月にはまだ緑色をしていたシャシャンボが、じわじわと色をつけてきた。ヒサカキとサカキの間のような佇まい。葉っぱの裏を触ると、浮き出る葉脈を指で確認できることを教わった。

 

“小小ん坊” とか “子子ん坊”

 

と書くらしい。小さい木の実がたくさんつく様子から言われているだとか。

そろそろ食べてみたい。

 

しいの実


木の実の代表格、しいの実の季節がやってきてしまった。しかし今年は去年に比べると周辺での実のつきが良くない。あたりを具に観察しながら歩いていると、比較的多く結実している個体を見つけた。
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まんまるとしているところがスダジイというよりはツブラジイ的。

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木の実を拾う幸せ。生でもおいしいが、ほうろくで炒っても食べる予定。

エビヅル帝国

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お待ちかね、秋の木の実界のファンタジスタことエビヅルが整っています。エビヅル師匠の嗅覚に頼り、林縁を散策すると、西日に照らされたそれが。

 

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場所を変えると、ふっさぁと覆い被さった大量のエビヅルを発見。それはもう、帝国と表現して差し支えない風景でありました。

 

食べると、舌がムラサキ色になるエビヅル。元気が無い人が食べると、ただ具合が悪そうに見えるだけなので要注意。

 

アキグミ漬け

アキグミが、それはそれはもうたわわすぎていたので、欲に任せて収穫。収穫したものの、どうしたらいいかわからず、なんとなくハチミツに漬けてみた。

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どうしよう。