鳥・虫・ケモノと木の実のとりあい

シャシャンボ

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9月にはまだ緑色をしていたシャシャンボが、じわじわと色をつけてきた。ヒサカキとサカキの間のような佇まい。葉っぱの裏を触ると、浮き出る葉脈を指で確認できることを教わった。

 

“小小ん坊” とか “子子ん坊”

 

と書くらしい。小さい木の実がたくさんつく様子から言われているだとか。

そろそろ食べてみたい。

 

しいの実


木の実の代表格、しいの実の季節がやってきてしまった。しかし今年は去年に比べると周辺での実のつきが良くない。あたりを具に観察しながら歩いていると、比較的多く結実している個体を見つけた。
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まんまるとしているところがスダジイというよりはツブラジイ的。

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木の実を拾う幸せ。生でもおいしいが、ほうろくで炒っても食べる予定。

エビヅル帝国

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お待ちかね、秋の木の実界のファンタジスタことエビヅルが整っています。エビヅル師匠の嗅覚に頼り、林縁を散策すると、西日に照らされたそれが。

 

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場所を変えると、ふっさぁと覆い被さった大量のエビヅルを発見。それはもう、帝国と表現して差し支えない風景でありました。

 

食べると、舌がムラサキ色になるエビヅル。元気が無い人が食べると、ただ具合が悪そうに見えるだけなので要注意。

 

アキグミ漬け

アキグミが、それはそれはもうたわわすぎていたので、欲に任せて収穫。収穫したものの、どうしたらいいかわからず、なんとなくハチミツに漬けてみた。

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どうしよう。

 

 

 

アケビを買う

植生学会で高知に行く。日曜の朝市で木の実調査。アケビが売られているというウワサを聞くも、なかなか見当たらず、朝7時ごろの時点で見つけたのは2店舗のみ。

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おばちゃんが段ボールいっぱいにつまったアケビを並べていく。育てているのかと聞くと、ブドウを作っていて、そこの周りに生えてくるのだという。「ハイブリッドだよ」というのでゴヨウアケビかと思ったが、葉を見るとミツバアケビのようであった。どのあたりがハイブリッドだったのか、また機会があれば聞いてみたい。皮は刻んで豚肉と炒めるとほろ苦くて美味しいらしい。

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この一盛りで1000円。あの小さかった雌しべがここまで大きくなると思うと感慨深い。野性味溢れる姿である。

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6個入りのムベ、700円。4個入りのアケビ、500円を購入。そういえばムベの花を今年は観察するのを忘れたなぁ。

 

砥峰高原

 

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そのもの蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし

 

 

古き伝説に従い、青いパーカーを着て降りたつ。長年夢見た一面のススキ野原。

 

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リンドウ

 

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ウメバチソウ

 

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アキノウナギツカミ

 

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センブリ

 

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ヒヨドリバナの仲間

 

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オトギリソウ

 

等、多様な草本類も楽しい。

 

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ほんでこれはなに。だれ。

 

(↑ カバキコマチグモの産室とのことでした)

 

 

 

秋を歩けば

アキグミが熟れ熟れであるなら、今は秋。もう渋みもあまり残っていない。

 

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アキグミの実がピークを迎えるころ、ナワシログミの花が咲く。グミのリレー。

 

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手の届かないところに大量のアケビ。パカーンと開いてもう食べごろではなさそう。誰が食べるのだろう。また様子を見にこよう。

 

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食べられない実だって観察。コマユミもぷらんぷらんしてる。個体差があるようで、まだ開いていないものもあった。

 

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イヌマキの実は淡路のおばあちゃんもマキの実と呼んで食べていたと話していた。ちょっぴり粘り気があるけれど甘くて好きな味。

 

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ちょっと歩いただけで大収穫。実の季節がやってきてしまった。焦り。